マイナス23度の極寒雪山テント泊で西天狗!

少し寒さが和らぐはずだった先週末、黒百合ヒュッテにテント泊して西天狗に登ってきました♪
雪山の師匠である隊長とシェフのテントに居候させてもらい、極寒のマイナス20度超えの世界へ。
凍りつかないものは無い環境で、なんとか生きて朝を迎えられました〜(´Д`ა)
我が家のセレナはスタッドレスではありますが、冬季休業中の除雪されていない唐沢鉱泉までは危険。
そこで、分岐の駐車スペースから隊長の四駆に乗せてもらい移動しました。
二度目ましての唐沢鉱泉。
車は土曜の朝11時前で数台でした。
みなさん渋の湯から入られてるのでしょう。
黒百合ヒュッテまでは唐沢鉱泉からの方が楽なので、隊長に感謝です(≧∇≦)
モンスター達がいっぱい!
落ちてきたら怪我をしそうですが、カチコチになって木に張り付いていました。
目の前にこんな木がたくさんあるので飽きずに楽しく歩けます♪
雪道は歩くのも楽で嬉しい♡
女子に人気の黒百合ヒュッテ。
うんうん、わかるわかる。
落ち着くんです、ココ。
トイレも男女別で綺麗だし♪(そこ、かなり重要ですよね)
テントを張ってヤマメシ開始〜
まずはビール♪
隊長が担いでくれました!(他にシャンパンのフルボトルやワインなども)

根菜と菜の花のクリームシチューと塩パン&クルミとクランベリーのパン。
パンはパン屋で買ったものを網で炙っていただきました。
今回二日間の食事はシェフのお言葉に甘えて、私は初日のお昼の準備だけ…本当に何から何まで甘えてしまった。
食べるの大好きな私はめちゃめちゃ幸せでした♡
ランチの後はヒュッテの探索へ。
中はこの日お泊りの方達で賑やかでした。
こけももティーを飲もうと思ったら、軽食の提供時間を過ぎていて飲めませんでした…
次はこけももカップケーキと一緒にセットで食べたいな。

ゆっくり過ごした後は夕日を見に。
オレンジともピンクとも言えない淡い色に染まる木々。

この瞬間にここにいないと見れない景色。

太陽が沈む速さを実感しながら、真っ白な世界に見惚れます。

明日登る天狗岳。
興味の無い人にしたらどの山も一緒に見えるでしょうが、山好きならわかる天狗のカッコイイ双耳。二つセットで見るからイイんですよね。

こんな素敵な景色が見れるのに、私達以外誰も見に来ませんでした。
貸切の贅沢♡
日が沈むと気温はグッと下がります。
昼間もマイナス15度以下であったと思うのですが、夜には寒暖計がマイナス23度をさしました…
遅めのランチだったにもかかわらず、お腹空くのですね 笑
早速、夜のヤマメシが始まりました〜

まずはフルボトルのシャンパン♪
コレをザックに入れて担いできてくれた隊長素敵(*≧∀≦*)
もちろん冷えっ冷え 笑
これがまた美味しくって美味しくって、飲み方としては間違ってますがグビグビいけちゃいますよ(≧∇≦)
驚いたことに、カップに注ぐと泡が凍っていくんです!
フローズンスパークリングなんて初体験。
みんなでビックリしながら美味しく飲みました♪

そしてシェフが作ってくれたのは山形風の芋煮。
これまた驚いたことに、材料は全て凍ってました 笑
凍ったコンニャクは味が染み込んで美味しかったです♪
お酒が進んじゃう〜
〆におうどんを入れて肉うどんにしてくれ、私はもうお腹がはち切れそう…
ここだけの話、ズボンのファスナーは全開にして食べておりました(^_^;)

狭いテントの中は煮炊きの湿気でモクモク 笑
まるで浴室のよう。
隊長とシェフのヤマメシはいつも私の好みにドンピシャなものばかりなので、ご相伴にあずかり最高に幸せでした♪
またすぐにでも食べたーい!
バーナーの火を消すと…一気にテント内も冷えてきます。
食器や鍋を拭こうとしたら、ウェットティッシュがなかなか出てこない。
ティッシュ同士が凍って張り付いていました(;꒪ꈊ꒪;)
熱源が無くなったテントの中は寒すぎて三人しばし無言になったりも…笑
それがまた面白くて笑っちゃいました( ^ω^ )
この頃に確かマイナス23度まで下がっていたと思います。
こんなに下がる予報じゃなかったけど、寒いんだけど、なんだかとても楽しい!!
楽しくてたまらなーい!

そして、寝る前にヒュッテにトイレを借りに行き、冷えた体を温めました。
この日は満員。
とても賑やかな話し声。
カモシカスポーツの団体さんもいたり。

薪ストーブ暖かい!
凍った帽子も解凍〜
冷えた体も復活!
ストーブの前でカイロを背中に貼りつけ、夜の寒さに備えます。
いざ!フリーザーのテントへ!

今回、私はかなりビビってました。
寝る時の寒さに耐えられるのかどうか…
私のシュラフはナンガオーロラ450dx
それに隊長からモンベルのダウンハガー#5をお借りしました。
マットはサーマレストのZライトとエバニューのウレタンマットの二枚重ね。
服装は昼間の格好からハードシェルを脱ぎ、薄手ダウンジャケット、モンベルのエクセロフトのジャケット、ネックウォーマーにニット帽、下はcw-xのホットタイプ、裏起毛のあったかタイツにオーバーパンツ、レインパンツ。
足の裏にはシェフからもらったカイロ。
肩甲骨と腰にもカイロ。
そして隊長からお借りしたダウンのテントシューズ。
結果、寒さは全く感じず、暑くもなく、とても快適に眠る事ができたのです♪♪
と、いうより、足先に貼ったカイロが熱くて踵に貼り直しました 笑
早出の人達の音で目覚めた6時前。
10時間近く寝てました(^_^;)
途中、寝返りを何回かしましたが、すぐ記憶はなくなってるので熟睡できていたって事。
時折顔に雪が降ってくる…
テントが風で揺れ、インナーの内側に付いた霜がパラパラと。
結露で雨が降るのは知ってるけど、雪が降るのは初体験。

メガネがっ!
凍りついている…
面白い(≧∇≦)
朝ご飯は餅入り豚汁♪
もちろん材料全てガチガチですよ〜

お餅も凍って層ができてましたが、焼いたらちゃんとお餅でした。
豚汁は酒粕いり♡
昨夜はお腹いっぱいの私でしたが、朝はお腹が空いちゃってグーグー(^◇^;)
シェフの作るヤマメシは最高♪♪
朝も作っていただき、楽させていただきました(๑˃̵ᴗ˂̵)
いいんだろうか、こんなに上げ膳据え膳で…次はたくさん担いで恩返ししなくては。
さぁ、お腹も満たされたのでいよいよ出発です!
12本アイゼンにゲイター、ニット帽とネックウォーマーの下にはバラクラバ。
オーバーグローブしてスマホにはカイロ!
ストックは1本で、ピッケルを背中に背負いスタート。
ヒュッテから中山峠まではすぐ。
峠を右に曲がりしばらくすると景色が開けてきます。ストックはピッケルに持ち替えて。
この日の天気は午後から崩れてくる予報。
曇が多いけど北アルプスは端から端まで見え、火打や妙高まで見えていました。
この写真に写ってる人は知らない方ですが、この人のおかげでいい写真になってるなぁ。
私も自分が写ったこんな写真欲しい。差し上げたいけどどこのどなたかもわかりません(^_^;)
稜線に出ると素晴らしい景色とともに強風が吹き荒れています。
雪が顔に飛んできて痛いのでゴーグル装着。
クリスマスに来た時より雪は増えていたのでアイゼンでも歩きやすいものの、烈風過ぎて体が煽られ怖い…
耐風姿勢を何度とったことか。
初心者の私でも「コレは動かない方がいい」と分かるくらい風がすごかったです。
風の間を見ながらジリジリ進み、西天狗への鞍部へ。
ひゃー!
カッコイイ!!
惚れ惚れするラインです。
上の方、雪煙舞ってますね…(^_^;)
ここを登りつめれば西天狗!
風が強くてトレースも人が歩かなきゃすぐに埋まりそう。
雪はサラサラで、風が作る自然の造形美はとても素晴らしい。
ピッケル握りしめ一歩一歩。
やったー!
ついに登頂♪
シェフカッコイイ♡
南八ヶ岳〜!
最高!

隊長と同じポーズで♪
二人とも顔が真っ黒で分かりません 笑
だって、風が強いんだもの。
しばらく写真を撮ったりして、休憩するために鞍部に下りました。

休憩ポイントでは風も弱まりおやつタイム。
目の前で砂嵐のように雪が舞い上がる。
こんな状況でそれを楽しいと思える。
目に入るもの全てが新鮮で楽しくて、そしてその楽しみを分かち合える人と一緒にいる幸せ。
ソロだとこうはいきません。

綺麗なシュカブラ♡
楽しすぎるよ〜
さぁ、暖かいテント(っていっても氷点下なのは変わりません…)に戻りましょう♪

下りも飽きない景色。
前回正座でコケた斜面は緊張してしまいましたが、集中して集中して歩きました。
今回も隊長が下で待ち構えてくれ、シェフからも「しっかり刺してから足場を確保!」とアドバイスもらい身を引き締めながら下りる事ができました。
そしてようやく難所が終わり安全圏。かと思いきや、風が強過ぎ〜(´Д`ა)
一方方向ならまだしも、右からだったり左からだったり後ろからだったり…
風向きが変わると体がフラッとしてよろめいてしまいます。
雪庇もあるので要注意。

テントに戻ったら待ちに待ったランチタイム♪
長芋と明太子の和風リゾット!
和風リゾットって何だろうと思っていたら、チーズの代わりに長芋のとろろを使うのですって。
もちろん材料は凍ってます。ご飯はカチカチ。
長芋をすりおろすのが大変で、手が痺れるぅ (๑꒦ິȏ꒦ິ๑)
生の長芋とおろし金を雪山に持参するシェフ、凄いです。
凍った長芋は自然薯のような粘りが出てました 笑
バターたっぷりでご飯炒めて明太子入れて、とろろをかけてネギを散らしバーナーで焼き目をつけ、削り節を振って完成〜♪♪
美味しそうっ!っていうか絶品でした。
後日、我が家でも子供達に作ってあげたら大絶賛だったので間違いないです(๑˃̵ᴗ˂̵)

リゾットの他にスープまで作ってくれました〜
人参の型抜きが可愛い♡

なぜか雪山にラクダ…雪の砂漠ですね♪
素敵なヤマメシを毎回チャチャっと作ってしまうシェフ、コレをいつも食べてる隊長は幸せ者ですな。
このお二人、凄いんですよー。
役割分担がハッキリしていて、食材一切をシェフが、テントや装備の大半を隊長が(個人装備はもちろん各々)担ぐ。
隊長は食べるだけかと思いきや、調理道具や水、酒と重たい物を担いでいる。
(レスキューや確保用のロープなども出番が無くても持ってきています)
出発の身支度の時にビールの6本パックをそのままザックに詰め、他に瓶のフルボトルや日本酒にワインも入れたザックの重さは…
私では持ち上がらなかった(>_<)
今回私は14キロほど。(テントないのにおかしいなぁ…)
隊長は多分20キロはあったんじゃないかしら…
シェフは「隊長!私まだまだいける!(担げる)」と隊長を気使う言葉をかけていましたが、この方も歩荷の達人です。
だって、背中は頭の上まで荷物たくさんで、頭が上がらないくらいになってましたから((;꒪ꈊ꒪;))
ご縁があり出会えた方達ですが、本当に素敵なお二人。学ぶ所がたくさん過ぎるほどあり、人柄も最高に良く、私みたいな初心者と一緒に雪山に行ってくれる。
感動する部分や美味しいと思う味が似ているので、必要以上に気を使わずにいられるのです。(居心地の良さに、私は甘え過ぎてると思います…)
あと、関西の人だからなのかいつでも笑いがある 笑
しっかりし過ぎな女性って男性ウケしないってよく聞きますが、シェフを見ていて納得。
テントの中で調味料が行方不明になったり、随所に可愛らしさを感じる部分があるのです。
だけどしっかりした男前な部分もあり、同性から見ても見習いたいし、私が男だったらキュンキュンしちゃうなと思いました。
(あ、決して私が男ウケを狙ってる訳じゃないですよ! って、こんな感じが男性からしたら可愛くないってのはわかってます…)
山に男も女も関係ねぇー!! ←負け惜しみ
(言葉が汚くて失礼)
話はランチのテント内に戻りますね (⁎⁍̴̛ᴗ⁍̴̛⁎)

ビール、凍っちゃいました…
出てくるのはフローズンを通り越した氷のビール。

湯煎します 笑
こんな絵面初めて(#^.^#)
湯煎したってキンキンに冷えてますよ。
でも不思議と氷点下で飲む冷え冷えビールも美味しいのです。
人間て凄い。
さて、宴も酣ですが、そろそろ帰りの準備を始めないと。
せっかくランチで暖まった体を無駄にしないよう、テントの中で全て荷物をパッキング。
おまけに靴とゲイターまで装着。
この時も外は風が強かったので、テントが飛ばされないように隊長が中からポールを抜きました。
(こういう事も見てお勉強になりますね)

テントのタグを返すついでの静かなヒュッテ内。
日帰りでここまでランチしにくるだけならピッケルもいらないので、初心者おススメですよ♪

帰りはあっという間で、楽しい二日間は終わってしまいました。

相変わらず綺麗な鉱泉の源泉
次回はいつ見にこれるかな。
登山口から我が家の車のある分岐まで、カボチャの馬車に揺られるシンデレラの気分でした…

隊長、シェフ!
今回も大変お世話になりました!
またよろしくお願いします!
雪山一年生、今シーズンまだまだ未知の世界を楽しみたいです♪
この記事へのコメント
力作ありがとうございます!次回も楽しみにしてますよ〜!٩(^‿^)۶
☆隊長へ
えへへ (๑ᴖ◡ᴖ๑)
本当はもっともっと色んな事があって書ききれないですが、とにかくお二人には感謝感謝です☆彡
こんなに楽しい世界を教えてくれてありがとうございます!
えへへ (๑ᴖ◡ᴖ๑)
本当はもっともっと色んな事があって書ききれないですが、とにかくお二人には感謝感謝です☆彡
こんなに楽しい世界を教えてくれてありがとうございます!
がはは〜!これだけ書けてりゃ充分ですよ〜!(o^^o)
ちゃんとテン泊できてるじゃない!
これで唐沢泊からの天狗周回コース行けますね
これで唐沢泊からの天狗周回コース行けますね
☆隊長へ
なかなか時間なくて他のレポ溜まってますけど、少しずつ仕上げて行きます♪
写真使わせてくださいねー♪
なかなか時間なくて他のレポ溜まってますけど、少しずつ仕上げて行きます♪
写真使わせてくださいねー♪
☆BGRさんへ
はい、なんとか極寒でもテント泊できました!
でも居候だから…:;(∩´﹏`∩);:
スノーフライじゃないと心が折れそうなので、ソロテント泊するのはまだ無理です(´Д`ა)
オーレン冬季小屋泊で硫黄行ってみたいなぁ。
けど、桜平までセレナは無理だから行けない…です ٩(๑꒦ິȏ꒦ິ๑)۶
はい、なんとか極寒でもテント泊できました!
でも居候だから…:;(∩´﹏`∩);:
スノーフライじゃないと心が折れそうなので、ソロテント泊するのはまだ無理です(´Д`ა)
オーレン冬季小屋泊で硫黄行ってみたいなぁ。
けど、桜平までセレナは無理だから行けない…です ٩(๑꒦ິȏ꒦ິ๑)۶
ハイハイ!んじゃお次は硫黄岳ね〜!٩(^‿^)۶
☆隊長へ
是非是非!よろしくお願いします!
是非是非!よろしくお願いします!
ほーい!( ^ω^ )