赤岳鉱泉で初雪山小屋泊 前編

しえ

2018年02月11日 22:32


もうだいぶ前の昨年11月末のこと。
冬山シーズンに突入したての八ヶ岳が、私の雪山の始まりでした。

タイヤをスタッドレスにした事で、冬の中央道や登山口までの運転に余裕が生まれました。
しかし、登山口が林道の先とかになるとやっぱり不安。
それに雪山に一人で行くのも不安だし、装備も技術もない。

そんな私ですが、行きたい気持ちはある!
この目で見たい、体感したい雪の山!


私がたまたま家を空けられそうな日に赤岳鉱泉に行くというお二人に便乗して(これを逃すと後悔しそう)、私もくっ付いて行くことにしました!

とはいえ、装備は不安だらけ。
ベテランのお二人はテント泊ですが、その時の私は雪山でテントなんてとんでもない!と思い小屋泊に。(その二ヶ月後には極寒マイナス23度でテント泊しましたが…)

隊長とシェフは関西から来るので待ち合わせは10時にJ&N。
そこで隊長の四駆に乗り換えて美濃戸まで〜幸せ♡
この林道は悪路で有名ですが、整備のおかげで普通の車もゆっくり走らせれば入っては行けます。(無積雪期)
だけど、連休後や雨の後など車の通過が多い時はボッコボコ。
なので賭けです…
すれ違いができない細さの所もあるので、運転に自信のない人や、お腹を擦りたくない人は美濃戸口に停めた方がいいですよ。
駐車料金も美濃戸は1日1000円ですが、美濃戸口は1日500円。
J&Nさんで食事などすれば無料で停めさせてもらえたはず…。

隊長の四駆に揺られ、あっという間に美濃戸に到着。
荷物を準備して出発です!



我々は赤岳鉱泉を目指すので北沢を歩きます。
北沢より歩きやすいと思っているのですが、今回は雪が…滑ったら沢に落ちます…
なんて心配していたけど、注意しながら歩けば問題ありませんでした。
堰堤広場からチェーンスパイクを装着して歩きました。



橋を何度も渡ります。
右に行ったり左に行ったり…
雪もフワフワで歩きやすかったです。



見てください。お二人のザックの大きさ…
シェフは頭の上まで荷物が。
一体何キロなんだろう。
(やっぱり私は小屋泊にして良かった…とてもじゃないけど、大荷物じゃみんなと同じペースで歩けないや)
この時に体力の無さを痛感しました(´Д`ა)



雪道って本当に歩きやすい!
膝への負担が少ないです。

楽しく歩いていたらアイスキャンディが見えてきた♪



山岳部出身のアラ還の隊長ですが、踏み跡のない場所を見つけて嬉しそうに荒らしています 笑
根っからの山屋の経歴を持ちながら、育ちの良さなのか立ち振る舞いがお上品(*´꒳`*)



私のお尻をツンツンして喜ぶシェフ 笑
(私はボルトのポーズをしてるつもりです…)

普段の生活でこんなに自由に楽しめる事って少ないけど、山で無邪気に遊ぶ時は心が子供に戻ってしまったみたいです。
大人だけど、やる事は自分ちの子供と一緒 笑
贅沢な場所での遊びですよね。



ほら見て!
私にはこんな風に木に雪が降り積もってるのを見るのも初めて!
いちいち綺麗で感動中♡



赤岳鉱泉の屋根の雪も綿アメのお布団みたいで綺麗♡

隊長達がテントを設営する間に私は小屋で受け付けしてお部屋に。



鉱泉の中はこんな感じになってます。
私のこの日のお部屋は二階の大同心♪
食堂から続く階段を上がったところなので、廊下もお部屋も寒くなかったです♪
ちなみにお風呂ですが、冬は入れません。



ザックのところが私の場所。
寒々しさもなく、とっても清潔で嬉しい♪
初心者丸出しの私。他の人の装備が気になって仕方なく、キョロキョロしてお上りさんです 笑
お部屋は女性だけだったので安心。



お上りさんの私は他のお部屋もチェック!
食堂の二階は私の大部屋以外は個室でした。
しかもベッド!!
お布団フッカフカ!

使わない荷物を寝床で整理したり持ってきたおにぎりを食べ、お二人のテントに向かいます〜



テントの中はランチ中。
私もいただいてしまいました♪
ご馳走様です!

フランスパンに具を挟んで担いできたものを網で炙って食べるなんて!
寒くてもこの一手間で美味しさ倍増♪



気づけば横岳の稜線が明るく照らされて、白い山肌が眩く光っていました。
アイスキャンディはまだまだ放水が始まったばかり。これが今では巨大な氷の塊になっています。(アイスクライミングだけは怖くてできないな…)

隊長が時間を見計らってくれ、中山展望台まで出発です。

霧氷です。今回初めて霧氷を見ました。
小さな花が咲いているみたい!



中山展望台は初めて行きましたが、阿弥陀や赤岳がとても綺麗に見えて最高の場所ですね!
なぜ今まで寄らなかったんだろう。



沈みゆく太陽。
暖かい太陽。
今日も1日ありがとう。

この時3人ともツボ足でした。
私の靴は3シーズンコバ無しのスカルパ クリスタロGTX
つま先にクライミングゾーンのあるソールで冬靴に比べると溝も浅め。
下りではちょい滑りやすく、やっぱり雪山では心細い。
こんな事ならシャルモでも買っておけば良かった…と思ったのですが、今は冬靴を履いているのでクリスタロは積雪期以外に。

戻る途中で足を止めてしまうような光景が目に入ってきました!
淡くピンクに染まる大同心♡
ほんの一瞬のご褒美です。

前回の黒百合テント泊の時もそうなんですが、この贅沢な夕陽タイムに誰もお散歩していない。
我々以外、人に会わないのです。(おかげで貸切♪)
せっかくお泊りしにきているんだから、この時間を無駄にするのはもったいないなぁって思います。



さて、夕食前ですが待ちきれず乾杯!
隊長がビールを買ってきてくれました♪
なんだか初めての事ばかりで、お酒買うとかまで頭が回らなくて申し訳ないです(^-^;)

山小屋の中とはいえ、寒いです。
なので皆さんフリースやダウンを着ながら寛いでます。

さて、お待ちかねの夕食は〜♪



ステーキ!!

朝、歩き出すときに小屋に予約を入れました。その際に夕飯は何か確認済み。
今回赤岳鉱泉に来た目的の一つが「ステーキを食べよう!」だったので、ステーキの日で良かったです♪
テント泊のお二人と一緒の席にしてもらえました。



またまた隊長がワインを!
嬉しい♡嬉しい♡
赤ワインとステーキなんて、最高に美味しいじゃないですか。
お泊りって最高♪



このステーキ2回目ですけど、本当に美味しいんですよね。
今回は1人じゃないし、お酒も飲んで余計に美味しく感じました〜
これもお二人と一緒だったおかげです♡
あー、こうやって書いていると思い出して、幸せな気分が昨日の事のように蘇ります。



夕食の後も宴会は続きます 笑
お腹いっぱい食べたのに、お酒って飲めるんですねー 笑

そしてひたすら喋って、飲んで、周りに人がいなくなってきたのでお開きに。

テントと大部屋にそれぞれ戻ります。

大部屋(といっても少人数)に戻ると皆さんもうお布団の中。
お部屋の電気も暗くなっていたので、私もおトイレを済ませてからお布団に潜り込みました。



朝ごはんでーす。
お魚は大きなオーブンで朝から焼いています。
美味しかったー!
ご飯おかわりしました。

夕食にも朝食にも必ず生野菜と果物がついてくるのが嬉しい。
だけど寒くて、食べるとブルっとしちゃいます 笑

山小屋は高いって思うかもしれませんが、こんな山奥でこれだけの食事を提供してくれるだけでありがたい。
テント泊も楽しいけど、色々頼ることができる小屋泊もなかなかいいものです。

お湯も100円で水筒に入れてくれるようで、皆さんもらってました。


山小屋の朝は早く、朝ごはんを終えてお部屋に戻るとほとんどの人が出発されていました…
トイレに行くついでに女性専用の更衣室を覗いてみる事に。



わお!何て素敵なお部屋。
ストーブもあります。



お着替えスペースも綺麗!
女性専用なのが嬉しいですね。

お部屋に戻り身支度して、隊長達のテントへ向かいます。



テントでは朝食中。
お餅入りの豚汁。
美味しそう♪

雪山初心者の私は寒さに慣れていないのか、ジッとしているとやっぱり寒いです。
そんな私にダウンのテントシューズやブランケットを貸してくれました。
ありがたや。

これはのちにすぐに解決しました。
やっぱり気持ちの問題もあると思います。
今は寒いもんだと思って色々対策もしているため、この日より気温の低い時でもこの時感じた寒さほどにはなりません。
気休めのビタミンE服用が効いてるのかもしれないし。


さぁ、今日は赤岩の頭まで歩きます!
ですが、それは後編で…









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